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一般社団法人日本機械学会
環境工学部門
機械力学・計測制御部門
流体工学部門
交通・物流部門
設計工学・システム部門
登録会員各位
環境工学部門
部門長 田中 勝之
下記にて講習会を開催いたします.
ぜひ多くの皆さまにご参加いただきたく,よろしくお願いいたします.
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講習会「機械音の制御と活用技術の最前線」
https://www.jsme.or.jp/event/25-113/
■開催日 2025年10月22日(水) 9:30~17:00
■会 場 ハイブリッド開催(対面:中央大学後楽園キャンパス2号館2階2215室(東京),オンライン:Zoomを使用)
■趣 旨
機械から発生する音は,騒音としての抑制だけでなく,製品価値を高める「音づくり(サウンドデザイン)」の観点からも重要視されています.本講習会では,機械音の静粛化から活用までを幅広く取り上げ,振動・空力・電磁・低周波音といった多様な音源への対策や,AIによる診断技術など,最新の機械音の制御と応用事例を第一線の専門家が解説します.
■題目・内容・講師
9:30~10:40/ (1)機械音の感性価値を高めるサウンドデザイン
製品の機能価値から五感を考慮した感性価値を高める取り組みがなされている.本講義では,音環境の変化や人と音の係わりを説明し,主観的および生体情報による客観的な音質評価に基づきサウンドデザインを行った研究事例について紹介する.
中央大学 戸井 武司
10:50~12:00/ (2)振動音の静粛化事例
機械構造物の振動により発生する騒音について静粛化を図るには音源特性と伝搬特性の把握が重要となる.そこで、各伝搬経路(加振源→振動伝搬→音響放射→空気伝搬)に振動騒音防止技術を活用する上で の注意点や対策方法について,重電・家電・産業機器など適用事例を交えて紹介する.
(株)東芝 江波戸 明彦
13:00~13:45/ (3)振動音・電磁音の解析手法と事例
製品の効果的な静音化には音源と伝達系に対してバランスのとれた対策検討が必要となる.モータを例にとり,電磁場解析などによる電磁音の評価と改善手法の事例を概説する.
(株)日立製作所 原 崇文
13:50~15:00/ (4)空力音の予測と制御:製品開発への適用事例
空力音の発生機構についての解説を行い,空力音を低減するための基本的な事項について解説する.実際の製品開発における対策事例と適用した理論について紹介する.機械学習を用いた空力音の予測手法についても解説する.
豊橋技術科学大学 飯田 明由
15:10~16:00/ (5)低周波音の制御手法・制御事例
低周波音(100Hz以下の音)の制御は,発生機構に応じた適切な手法の選択と諸条件を考慮した適用が必要である.本講義では,低周波音特有の条件・制約・注意点を整理,主な発生機構,制御手法を概説するとともに,制御事例を紹介する.
(株)アイ・エヌ・シー・エンジニアリング 宮崎 哲也
16:05~16:50/ (6)AIによる機械稼働音診断の取り組み
AIという言葉が毎日のようにニュースで見かける時代となり,様々な分野で使われるようになった.そして,稼働音に基づいて機械の状態を自動的に認識するAIも実用化されつつある.この講義では事例を交えながら,稼働音診断AIの仕組みの基礎から応用までを解説する.
(株)日立製作所 川口 洋平
16:50~17:00(最長18時まで)
(7)質疑応答・個別相談
(1)~(6)の講義内容に関する質問と回答.加えて騒音・振動に関する業務で悩まれている課題のご相談があれば,解決に向けての個別のアドバイスを行う(対面または1対1のZoomを予定).
講師一同
■参加申込方法・詳細
下記イベントページよりご確認ください.
https://www.jsme.or.jp/event/25-113/
・申込・入金締切: 2025年10月15日(水)
・定 員: 50名程度,申込先着順で定員になり次第締切ります.
・聴講料(いずれも税込):
正員23,000円,会員外40,000円,学生員8,000円,一般学生15,000円
協賛団体会員 23,000円,協賛団体学生会員 8,000円
【問い合わせ先】環境工学部門担当 橋口・角谷/E-mail: env-event@jsme.or.jp |