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タイトル 92期部門長挨拶
配信日時 2014年04月23日 11時40分49秒
配信元 生産システム
本文 一般社団法人日本機械学会
生産システム部門 登録者各位

               2014年度(92期)部門長 
               西岡靖之(法政大学)

このたび、92期の部門長を拝命いたしました西岡靖之で
ございます。FA(ファクトリー・オートメーション)部門が
“生産システム部門”に名称を変えてから今年で12年、部門
の設立時までさかのぼれば、すでに四半世紀が過ぎました。
これまでの素晴らしい部門の伝統を受け継ぎ、さらに時代の
ニーズに対応し、あるいは先取りする形で、生産システム
部門をますます活気ある組織となるよう努めたいとおもいます。

アベノミクスの第3の矢がいよいよ動き始め、総合科学技術
会議が中心となったイノベーション政策がスタートしました。
イノベーションの起点となる取り組みをいかに発信していけ
るかが問われています。工場がスマートファクトリーとなり、
ITとのさらなる融合が進み、製造業のサービス化、グローバル
化とボーダレス化、ネットワーク化とオープン化の流れの中で、
付加型製造など新プロセスの活用、エコ技術の取り込み、
レジリエンス、セキュリティー、知財やビジネスモデルの
検討など、生産システムに関する研究領域が急速に拡大して
います。

要素技術の研究から、システム技術の研究へ軸足を移すと、
さまざまな異質な要素の関係性の中から、新しい価値が生れ
てくる面白さに気が付きます。同様に、部門メンバーひとり
ひとりの研究が、部門の活動のなかで相互に結び付くことで、
新しい価値が生れる可能性を多くもっています。そうした
コラボレーションの先に、新しい時代を創るイノベーション
の芽を見つけることができるかもしれません。

我が国の産業を牽引してきたのは、間違いなく製造業です。
そして今後もおそらくそうでしょう。ただし、これからの
10年間で、製造業がどのように変容し、ものづくりに関
する研究がどのように進化、発展していくかは見えていません。
いっそ、予想するよりは、むしろ我々の手でコンセプトを定め、
新しい流れを作り上げませんか? この正念場において、
学会、特に生産システム部門の役割は大きいと思っています。

本年度、生産システム部門では、ものづくりを新成長産業と
してとらえるための枠組みを議論し、新たなコンセプトとし
て政策提言にもつなげていく活動も行ってまいります。部門
登録メンバーの皆様からの忌憚のないご意見、問題意識や
アイデア、学会および部門への期待、ぜひともお寄せください。

生産システム部門の活動により、多くの皆様の研究の場、
情報収集や発信の場、そして交流と通じたコラボレーション
の場が拡大し、皆様にとって意義のある研究活動に貢献でき
たらと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

◆挨拶をHPにアップしました。
http://www.jsme.or.jp/msd/html/Greeting.html

◆ご意見、ご要望をお聞かせください。
nishioka@hosei.ac.jp
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