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日本機械学会
関東支部登録会員各位
日本機械学会 関東支部
支部長 能見基彦
講習会のご案内
【開催日】
2022年1月21日(金)10:00~16:30
【申込締切】
2022年1月13日(木)
【会 場】
オンライン
【趣 旨】
現在,宇宙ビジネスはこれまでの限られた国による国家主導の事業から多様な国やベン
チャーを含む企業など様々なプレーヤーが参画し,産業としても防衛や通信,基礎研究
だけでなく,新たな輸送手段や観光,そしてこれら技術を活かした防災などと事業の幅
も多種多様な広がりをみせている.これまでも宇宙は我々にとって未知のフロンティア
であり続けたが,“いま”はまさに宇宙ビジネスの転換期の只中にあるといえる.本講
習会では好評を博している「変わる!これからの機械工学」シリーズにおいて,宇宙ビ
ジネスとエンジニアリングについて取り上げる.それぞれのプレーヤーの視点から現在
そして未来の宇宙ビジネスとエンジニアリングについて第一線で活躍している方々にご
講演頂く.参加者の皆様には,宇宙ビジネスの現状と今後の可能性,機械工学に与える
影響の将来像について学んで頂く.
対象
・企業の若手・中堅技術者の方
・大学・大学院生の方
・宇宙ビジネス・エンジニアリングに興味をお持ちの方
プログラム
10:00 - 11:00
(1) 宇宙ビジネスの現状と経済産業省の取組
経済産業省
宇宙産業室長補佐 伊奈康二
世界の宇宙産業規模はニュースペース市場の拡大で約40兆円に成長.近年,小型衛星コ
ンステレーションは,農業の生産性向上や防災だけでなく,海洋監視,ミサイル防衛等
でも利活用の期待が高まるなど,宇宙産業のゲームチェンジを起こしつつある.軌道上
で増え続ける衛星や月面資源をターゲットとしたビジネスも生まれている.今回,宇宙
ビジネスの現状と日本の宇宙産業の拡大に向けた経済産業省の取組について紹介する.
11:10 - 12:10
(2) 極限地形における自律探査の研究動向
NASA Jet Propulsion Laboratory
Robotics Technologist 大津恭平
ローバ・ヘリコプタのチームを火星で運用するMars2020ミッションを始め,自律移動ロ
ボットの実環境運用の機会は増加しつつある.一方で,そのようなロボットが直面する
現実世界の不確定性は,完全自律化の妨げとなっている.本講演では,ロボットによる
極限環境の自律移動探査に向けた最新研究について紹介する.特に,月や火星の表面移
動探査に用いられる技術や,洞窟など地下空間の自律地図生成に用いられる技術につい
て,現状及び今後の展望について議論する.
13:10 - 14:10 ※無料講演Zoom(ウェビナー)
(3) 惑星探査機「はやぶさ2」の挑戦とその結果
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
はやぶさ2ミッションマネージャー 吉川真
「はやぶさ2」は,小惑星から地球に物質を持ち帰るというミッションを「はやぶさ」に
続いて世界で2番目に成功させた.「はやぶさ」では多くのトラブルがあったが,「はや
ぶさ2」では大きなトラブル無しの完璧な成功となった.これは,「はやぶさ」の経験が
生きたことともあるが,未知天体への対応策が功を奏したともいえる.本講演では「は
やぶさ2」が挑戦したことと,遭遇した困難,そしてその結果について紹介する.
14:20 - 15:20
(4) 小型衛星における国際技術・ビジネス動向
シー・エス・ピー・ジャパン株式会社
航空宇宙政策・産業グループ シニアアナリスト 金岡充晃
宇宙ビジネスは国際経済競争のツールとして認識され,民間ビジネスとして投資・回収
できる時代となりつつある.特にコロナ禍における面では,衛星データを使った経済活
動の監視ビジネス需要が拡大し, 通信においても高速からナローバンドビジネスによる
世界的なサービス展開が始まっている.本講演では,最新の統計データを基に,宇宙ビ
ジネスを支えるミッションセンサー及び光通信等の注目すべき国際技術動向を御紹介し
たい.
15:30 - 16:30
(5) 宇宙ビジネスの未来と民間によるロケット開発
インターステラテクノロジズ株式会社
代表取締役社長 稲川貴大
2040年,宇宙ビジネスは全体で100兆円市場へ急成長するとの予測がある.一方で,従来
宇宙開発は国家事業という考え方が国内では主流だった.インターステラテクノロジズ
はその中で,「誰もが宇宙に手が届く未来をつくる」ことをミッションに,国内民間企
業で初となる宇宙空間到達などの実績を作っている.今回は,自社のロケット開発の変
遷,スタートアップ企業ならではのものづくりの取り組みについて講演する.
定 員 180名,先着順
※JAXA吉川様の無料講演Zoom(ウェビナー)は定員480名.要事前申込み.
【聴講料等詳細は以下ご覧下さい】
https://www.jsme.or.jp/kt/kosyukai/2021kosyukai1.pdf |