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タイトル No.17-59 イブニングセミナー(第207回) 歴史の語り部としての足尾銅山と産業遺産群 のご案内
配信日時 2017年06月05日 17時25分17秒
配信元 技術と社会
本文 一般社団法人 日本機械学会
技術と社会部門 登録会員 各位

               技術と社会部門
               2017年度(第95期)
               部門長 神谷 和秀(富山県立大学)
               副部門長 永井 二郎(福井大学)

 2017年6月のイブニングセミナー開催のご案内を致します.イブニングセミナーは,気の向いたときに参加できるサロンとして,毎月最終水曜日の18:00-20:00に明治大学(駿河台キャンパス)において開催しています.どうぞ奮ってご参加いただきますようお願い申し上げます.


【開催日】
2017年6月28日(水)18:00-20:00

【趣 旨】
 技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も,社会との深い関わりの中にあることは明らかである.われわれが新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.

【テーマおよび講師】
 極東の小さな貧しい島国であった日本が,西洋列強の荒波の中で何とか生き残ることが出来たのは,開国から明治維新への政治だけではなく,経済の極端な集中と発展が必要であったが,その経済の基盤は純度の高い銅と生糸のみであったと聞く.
 足尾銅山は,辛うじて近代国家として日本存立を支えるために貢献してきた.鉱山開発は,同時に,鉱毒を処理せずに放置し,鉱害の原点といわれる社会問題を引き起こしたことは広く知られている.一方で,日本の近代産業へ多くの人材を輩出し,さまざまな産業の礎を築いたことはあまり知られていない.
 また,足尾銅山は経営者・指導者としては,決して古河市兵衛だけの力で造られたものではなく,渋沢栄一らなどのバックアップなくしては,日本の近代鉱業の幕開けはなかった.
 物質的経済的に豊かで,世界中のどこにでも自由に移ることが可能な,現代の日本からすれば,人間の生命は最も重要であり,自分たちの住む国の存続よりも重要と考える人々も多い.然しながら,現代社会においても国民の意志がバラバラに分散している隙に大国に併合された例は存在する.
 現代および未来の多様な価値観を持つ人々が存在する世界で生きるには,この産業経済方針の原点を知ることは重要である.講師は足尾郷の深い歴史をひも解きながら足尾の歴史館を通した,”語り部”となる.先人たちの苦労と環境と経済の相反について語っていただく.
 
講師:小野崎 敏(NPO法人足尾歴史館 副理事長,釜石応援ふるさと大使)

会場:明治大学理工学部駿河台キャンパス(リバティタワー 6階1065教室)
JR/地下鉄 御茶ノ水駅 下車徒歩3分
会場の地図はこちら http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html

申込方法:「No.17-59 イブニングセミナー(第207回)申し込み」と題記し,
(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,
(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mail
またはFAXにて下記までお申し込みください.

<申込先> 日本機械学会(担当職員 片岡、井上)
      E-mail: kataoka@jsme.or.jp ,FAX (03)5360-3508

<参加費> 正員1,000円(学生員 無料),会員外1,500円(一般学生 500円)
      当日会場にて受け付けます

<懇親会> 明治大学アカデミーコモン1階の「カフェパンセ」にて,
      講師を囲んで懇親会を行います.
      会費 3,000円,学生1,500円

<問合せ先>KoPEL 小西義昭/TEL.080-4092-0020/明治大学 村田良美/TEL.044-934-7350 E-mail:ysk.konishi@nifty.com/murata@isc.meiji.ac.jp

<次回予定>
第208回 2017年7月26日(水)18:00-20:00
テーマ:鉄道車両の進化とその背景 -鉄道車両設計の現場から-
(鈴木久郎; 株式会社 総合車両製作所)
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