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タイトル 日本機械学会の新学術誌編修プロセスの変更について
配信日時 2017年10月23日 19時09分37秒
配信元 機械材料・材料加工
本文 日本機械学会
機械材料・材料加工部門
部門登録者各位
                      日本機械学会 機械材料・材料加工部門
                      部門長 小林 秀敏
                      日本機械学会 機械材料・材料加工部門
                      第7技術委員会委員長 板橋 正章

 昨年10月1日に日本機械学会が発行する学術誌については,編修手続きの迅速化を図るために編修手続きを変更しております.変更後1年が経ちましたが,投稿する側にも校閲する側にも変更事項が徹底されていないと思われる事例が少なからずあることから注意を喚起しておきます.

○エディタ(編修委員会のカテゴリ責任者)が論文受理時に審査に値するか否かを事前判定し,審査に値しない場合はこの時点で掲載否と判定する.
○担当アソシエイトエディタ(カテゴリ内の担当エディタ)も審査に値するか否かを事前判定し,審査に値しない場合はこの時点で掲載否と判定する.
○校閲期限内に全ての校閲結果が揃わない場合は1名の校閲者の判定結果に基づき,担当アソシエイトエディタが判定することができる.この判定時には担当アソシエイトエディタの判断が尊重される.
○原則として,校閲は1回限りとする.ただし,必要に応じて再校閲することがある.
○新学術誌が発刊されたときから,図表のキャプションを見ただけで当該図表の重要な内容が文字で読み取れるほど充実させるというルールがあるにも関わらず,このルールが守られていない原稿については厳しい判定結果が出されてしまう事例が少なからず出てきている.本文との重複も許されるのでキャプションの充実に心がける.

 さらに,本年度に入ってから,ある著者から校閲者に対する指摘により,日本語の表現の幅が広がることになりました.

○例えば「はく離」の「はく」は,当用漢字表(既に1981年廃止)に載っていないという理由で漢字を使わないことになっていたが,現行の常用漢字表に載っている漢字や慣用語の表現を用いてよいことになった.したがって,「剥離」と書くことが許されることになった.「き裂」から「亀裂」は許される一方で,「せん断」から「剪断」は微妙なところがある.
○直前の音を伸ばすことを意味する長音符「ー」は,語尾にあるときに省略されることが多かった.しかし,原稿の中で統一されていれば省略の可否は問われないことになった.したがって,「エネルギ」でも「エネルギー」でも,統一されていればどちらでもよいことになった.

 以上のようなことから,投稿の際にはテンプレート中の原稿の書き方を再度確認された上で,日本語で執筆されるときは「表現の振れ」に注意し,英語で執筆されるときは「文法や慣用表現の適切さ」に注意してください.特に英語での執筆に慣れていない方は有料の添削等を受けることを強くお勧めします.

 「図表のキャプションの充実」,「参考文献の書き方の正確さ」にも十分配慮されることが,良い校閲結果を迅速に得られるようになる第一歩であることを認識していただければ幸いです.

 ついでながら,本年6月4~8日に開催されたICM&P2017(第6回JSME/ASME機械材料・材料加工技術国際会議,南カリフォルニア大学)に発表された論文についての特集号がMechanical Engineering Journalに設定されています.締切を2017年11月1日まで延長いたしましたので,どうぞ奮ってご投稿ください.

                                                             以 上
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