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タイトル 「セットベース設計の新展開~製品開発の期間短縮とコスト削減~」開催のご案内(リマインダ)
配信日時 2022年09月13日 11時36分19秒
配信元 設計工学・システム
本文 一般社団法人 日本機械学会
設計工学・システム部門
環境工学部門
生産システム部門
情報・知能・精密機器部門
登録会員 各位

                        設計工学・システム部門
                         部門長  野間口 大


 平素は部門活動に御協力を頂きまして誠に有難うございます.
 さて,2022年10月にオンラインにて開催される本会共催の講演会のリマインダ(と各講演内容の追記)です.
 各位におかれましては,お知り合いの方々にご案内をお願いできれば幸いです.

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   セットベース設計の新展開~製品開発の期間短縮とコスト削減~

セット(範囲)ベース設計手法は,設計行為の発想法であると同時に
具体的設計解を導出する設計手法であり,現在の世界の主流である設計対象現象の離散的変化を基礎にし,
計算機の能力を基盤にしたポイントベース設計手法(CAE)とは対岸にある設計手法です.
またセットベース設計は多目的性や様々な不確定性についても検討対象としています.
本オンラインイベントでは,セットベース設計手法について背景も含めたその意味・意義,
これまでの研究や展開,今後の発展性,産業への展開性などについてご紹介するとともに,
皆様とともにセットベース設計手法の今後の展開について考えていきたいと思います.
企業の方々,研究・教育機関の方々,学生さんなど,多くの皆様のご参加をお待ちしております.

■日時  :2022年10月5日(水), 18:00~ 20:00

■実施方法:オンライン(zoom)
 
■共催  :(公社)日本設計工学会 研究調査部会 セットベース設計に関する研究調査分科会
     (一社)日本機械学会設計工学・システム部門

■参加費 :無料

■参加登録:WEBからお申し込み下さい.(申し込み締め切り:10月3日)
  https://forms.gle/jiY6fsMTZpwBTAXU6
  ※お申し込みの方には後日zoomのURLをお知らせいたします.


■スケジュール:下記参照(時間帯は目安であり,都合により変更となる可能性もございます)

 ■18:00 開会 司会:加藤健郎氏(慶應義塾大学)

 ■18:05~18:40 「背反・異種性を含む多性能の同時満足化セットベース設計(PSD)手法の考え方」石川晴雄氏(電気通信大学)

 ■18:40~19:15 「JAXAにおけるセットベース設計の取り組み」角有司氏(宇宙航空研究開発機構)

 ■19:15~19:50 「ヒートシンク複数設計値最適化の為のセットベース設計手法の適用」桑原譲二氏(株式会社フォトロン)
               
 ■19:50~20:00 総合ディスカッション

 ■20:00 閉会(予定) 

■講演概要
 ■「背反・異種性を含む多性能の同時満足化セットベース設計(PSD)手法の考え方」石川晴雄氏:
  実際の製品は本来の目的機能(複数の可能性もあり)を実現するために、
  例えば、メカとその要素設計、ロボットアームによる正確で速い位置決め(構造と制御)設計,
  あるいは軽量性、コスト性などを同時に実現することが求められることが多い.
  こうした同時設計は開発期間の大きな短縮をもたらす.
  その実現のための設計手法として,選好度概念を導入したセット(集合)ベース設計(PSD)の考え方を紹介する.

 ■「JAXAにおけるセットベース設計の取り組み」角有司氏:
  JAXA安全・信頼性推進部では,設計上流段階でロバスト設計(製造,運用などのバラつきに耐性を持つ設計)を行うための
  最適化ツール(JIANT: Jaxa Integrator for ANalysis Tools)の開発を行っている.
  JIANTとは,品質工学と,セットベース設計の2つのロバスト設計手法を組み合わせた新しい設計手法として考案したものである.
  今回は,京大生存圏研究所との共同研究で実施した木造建築耐震設計の適用事例と,
  JAXA宇宙科学研究所で実施した惑星探査衛星での適用事例について,概要を解説する.

 ■「ヒートシンク複数設計値最適化の為のセットベース設計手法の適用」桑原譲二氏:
  放熱装置としてのヒートシンクには,放熱性能を高めたいという要求と,
  重量やサイズを小さくしたいという要求の,相反する複数の要求事項があり,
  それぞれを高いレベルで満足させる必要がある.
  この課題に対して,セットベース設計を取り入れた手法でヒートシンクの重量とサイズの最適化に取り組んだ.
  実験計画法を主とした手法に対して,セットベース設計を取り入れた手法が,
  どのようにヒートシンク最適化の効果に違いが出たのかを解説する.

  
■お問い合わせ:日本設計工学会 セットベース設計に関する研究調査分科会幹事
        
 慶應義塾大学 加藤( katolab-secretary-group@keio.jp ) までご連絡下さい.
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