日本機械学会Top > インフォメーションメール

インフォメーションメール

<< 前のメール   一覧に戻る   次のメール >>
タイトル No.24-48 講習会のご案内「転がり軸受技術基礎講座」
配信日時 2024年04月11日 13時54分53秒
配信元 機素潤滑設計
本文                           2024年4月11日
一般社団法人 日本機械学会
 機素潤滑設計 部門
 設計工学・システム 部門
 生産加工・工作機械 部門
 情報・知能・精密機器 部門
 機械材料・材料加工 部門
 部門登録者 各位

               日本機械学会 機素潤滑設計部門
               部門長             安藤 泰久
               トライボロジー技術企画委員長 平山 朋子              


No.24-48 講習会のご案内「転がり軸受技術基礎講座」


当会機素潤滑設計部門主催の講習会が下記のとおり開催されます.
ご関心をお持ちになられました方は,奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます.

          記

【開催要領】

日程:2024年6月28日(金) 10:00~17:00
協賛:日本トライボロジー学会, 精密工学会
講師:野口 昭治 先生
   (東京理科大学 教授)
場所:Zoomによるオンライン同期型講義
定員:100名(申込先着順により定員になり次第締め切ります.)
締切:2024年6月20日(木)

【趣旨】

転がり軸受は,日本人の食生活に例えて“機械の米”と呼ばれることもあり,機械システムを構成する上で欠くことのできない機械要素です.機械設計においては,転がり軸受を機械の仕様に合わせて選定することが仕事となりますが,基礎的な条項をしっかり理解していないと,大きなミスにつながります.“転がり軸受の基礎”では,転がり軸受の基本事項,軸受の選定において重要となる寿命計算,潤滑等について,詳しく講義いたします.また,適宜,経験したトラブル事例についても紹介します.
また,転がり軸受は国際的な規格品であり,外形寸法,外観は昔から変わっておりません.しかし,転がり軸受が使われる条件や環境は厳しくなっており,軸受会社はそれに対応するための技術開発を行っています.“転がり軸受の技術開発動向”では,最近の技術開発動向,開発事例の紹介を行います.
最後の“転がり軸受の電食防止技術”では,小径玉軸受を対象とした電食に関する研究の紹介を行います.インバータによるモータの回転速度制御が普及するにつれて,家電品でも電食が見られるようになりました.この講義では,電食が発生する条件,リッジマーク成長過程の観察,電食を防止する方法を説明いたします.
このような内容でお話をしますが,転がり軸受に対する疑問に答え,参加者の皆様にとって有意義となる講習会にしたいと考えております.


【プログラム】

1.転がり軸受の基礎とトラブル事例
 1.1 滑り摩擦と転がり摩擦の基礎
 1.2 転がり軸受の分類と特徴
 1.3 転がり軸受の選定
 1.4 主要寸法と呼び番号
 1.5 転がり軸受の精度
 1.6 定格荷重と定格寿命
 1.7 軸受荷重の求め方
 1.8 はめあい
 1.9 内部すきまと予圧
 1.10 許容回転速度
 1.11 潤滑と潤滑寿命
 1.12 密封装置
 1.13 損傷事例と検出方法
2.転がり軸受の技術開発動向
2.1 転がり軸受業界の現状
2.2 転がり軸受の技術動向
2.3 転がり軸受の研究動向
2.4 転がり軸受の最新技術事例
 2.4.1 低トルク化
  2.4.2 小型・軽量化
  2.4.3 高速化
  2.4.4 長寿命・高信頼性
  2.4.5 特殊環境・エコロジー
  2.4.6 知能化・多機能化・IoT
  2.4.7 転がり機械要素の高性能化
3.転がり軸受の電食防止対策
 3.1 直流における電食発生電流密度
 3.2 直流における電食発生電圧
 3.3 電食防止に関する研究
  3.3.1 導電性グリース
  3.3.2 セラミックス転動体
 3.4 電食損傷と油膜パラメータの関係
  3.4.1 回転速度を変化させた場合
  3.4.2 表面粗さを変化させた場合
  3.4.3 グリース基油粘度を変化させた場合
  3.4.4 リッジマークの形成条件

【教材】

配布資料(電子ファイル)
配布資料は事前に各自ダウンロードいただきます.
ダウンロードの要領は申込者に別途事務局よりメールでお知らせいたします.
配布資料の販売はありません.

【参加登録費】

正員20,000円,会員外30,000円,学生員5,000円,一般学生10,000円

【申込方法等詳細】

下記HPをご参照ください.
https://www.jsme.or.jp/event/24-48/

【問い合わせ先】

機素潤滑設計部門 担当職員 金子, 松田/E-mail:kaneko@jsme.or.jp, matsuda@jsme.or.jp
<< 前のメール   一覧に戻る   次のメール >>